オオモンハゲブダイの顔
東伊豆に引っ越してきてから、ドカタと家の修理、改造ばかりしていて、来年春に刊行予定の仕事サボってます。笑。
暑くてやる気が起きない。
1冊は、海の色について。子供の本だから、よりシンプルにしたいので、派手めのやつに目が言ってしまう。
でも、地味目があっての派手めなわけで、そこは工夫がいるよな〜。
なぜ?こんな色というのが、1番素直な反応だから、それに対する答えが難しい。どうするかな〜。
先日、外国の番組をNHKのBSでやってたんだけど、最新の進化論は、ダーウィンが唱えた自然淘汰についても、多少面白いことが発見されつつあるみたいだ。ダーウィン先生が聞いたら、びっくり興奮するだろうと学者さんが言っていた。
わずか15年で、種子を変えたタンポポの仲間とか、都会生活で尾羽の色を変えた鳥だとかが紹介されていた。状況によっては、それほど速く変化していくわけだろう。
色を一瞬で変える生き物。人間の住む陸上とは、光の状況が違う中での色は、そう簡単には、僕の本のように、ほんの少しの説明でいい本でさえ難しい。
そこで、目標を、青の世界の海は、色の見え方が違うこと。
そもそも多様な生物の眼の構造や色への感性は違うだろうし、かと言って擬態カモフラージュは、水中での人間にも通用するし、僕らの眼と同じ部分と違う部分があるはずだ、ぐらいかな〜。
でもやっぱ1番大事なのは、人間の目にすごい色に映ることなんだと思う。考えると訳がわからんので、素直に作るしかないな。
手ごわいのは、編集者という人種が、やっぱ理由が好きなことだ。頭いい系の人多いし。
オオモンハゲブダイの顔、理由聞かれても〜困るな=笑
吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
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- 2020.12:最後の写真は
- 2020.11:シオマネキ
- 2020.10:もう1回
- 2020.9:オオモンハゲブダイの顔
- 2020.8:海とは違う美しさ
- 2020.7:青い海に浮く
- 2020.6:種不明の魚
- 2020.5:羽ばたける日
- 2020.4:色模様
- 2020.3:アジの子供
- 2020.2:コウイカ
- 2020.1:今年も無事に
- 2019.12:イカ
- 2019.11:オビテンスモドキ
- 2019.10:必ず何かが違う
- 2019.9:アオリイカ
- 2019.8:ハナイカの卵
- 2019.7:ツノメチゴガニ
- 2019.6:ハナイカ
- 2019.5:勢いのある写真
- 2019.4:浮遊系
- 2019.3:ハラジロカマイルカ
- 2019.2:ヒレナガカエルウオ
- 2019.1:変な奴のいる海
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