最後の写真は
この号が、僕の最終の豪海倶楽部のレギュラー投稿です。
読者の皆様、ありがとうございました。
17年前に始まったそうですが、思えば、この17年の間に、卒業した友人達を含めて、ここの人達に取材では、相当お世話になっています。
この後は、若いメンバーが中心になって、続けてくれます。新しい仲間も増えて充実すると思います。引き続きよろしくお願いします。
今うちに保存されている写真の多くが、現地の友人に支えられて撮られた写真です。世話になりっぱなしで、お礼も大してしていません。
僕にできるお礼は、雑誌や本などで、彼らの愛した海を紹介するそれが1番の恩返しだと思ってやってきました(うまい言い訳です〜)。
コロナを良い機会として、自分の写真を根こそぎ見直してみると、まだまだ使ってない写真は多く、まだまだ本にしていない感動も多いです。
先日、チュークの友人Sから、うちの奥様に向けて、コロナが収まったら、雄輔さんの愛したチュークの海を見にきてと言葉をもらいました。
あ〜ほんとだな〜俺が愛した海だよな〜としみじみ思い、まだチュークの本も作ってないんだな〜やるぞ〜って、、、お礼してないじゃん、友人Sも俺もいい年だから、お互い死ぬ前にやらないとね〜 そんなわけで、本の制作に集中したい。
今も子供の本を5冊製作中です。2冊は9割終了。
そして、28年前の僕の原点になった、地球2/3海も復古版を新たな形で、進めています。デザイナーに渡しました。
懸案だった、僕の大好きなカエルウオ・イソギンポの仲間の写真集+図鑑も出します。
超懸案の大幼魚図鑑は、少しは進みましたが、学者さんがなかなか進まないので、これは僕の力を超えています、、、もう10年出てないんで、、生きてるうちに頼むよ〜って感じです。
最後の写真は、原点から始まった、僕のダイビングライフの一つの到達点である、世界で1番美しい海のいきもの図鑑にしました(宣伝も兼ねて)。
というわけで、ゼロから新しいものを作っていきます。
豪海倶楽部以上に、私目の方を、さらにスーパーに応援よろしくです! 笑
結局そこかい!って言われそう〜〜笑
" 最後の写真は " へのコメント
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末永卓幸(すえなが たかゆき): 2020年12月16日 11:13 PM
吉野 雄輔
1954年生まれ
東京出身
海と海の生物すべてを愛する写真家。
大学卒業後、アジア、南太平洋、南北アメリカ、カリブ海、インド洋など世界の海を放浪、1982年にフリーの海洋写真家として活動を開始。世界80か国ほどの海を取材、《吉野雄輔フォトオフィス》を主宰。
2009年から日本全国をキャンピングカーの旅をスタート、1年の半分以上は海に潜って撮影している。
吉野 雄輔/photojournalist:
happypai.wix.com/kaitei
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- 2020.12:最後の写真は
- 2020.11:シオマネキ
- 2020.10:もう1回
- 2020.9:オオモンハゲブダイの顔
- 2020.8:海とは違う美しさ
- 2020.7:青い海に浮く
- 2020.6:種不明の魚
- 2020.5:羽ばたける日
- 2020.4:色模様
- 2020.3:アジの子供
- 2020.2:コウイカ
- 2020.1:今年も無事に
- 2019.12:イカ
- 2019.11:オビテンスモドキ
- 2019.10:必ず何かが違う
- 2019.9:アオリイカ
- 2019.8:ハナイカの卵
- 2019.7:ツノメチゴガニ
- 2019.6:ハナイカ
- 2019.5:勢いのある写真
- 2019.4:浮遊系
- 2019.3:ハラジロカマイルカ
- 2019.2:ヒレナガカエルウオ
- 2019.1:変な奴のいる海
ガイドのつぶやき
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雄輔さん、長い間、本当にご苦労様でした。雄輔さんと知り合ったお陰で、私もいっぱしの海のガイドとして現在までやってこれました。本当にありがとうございました。きっと豪海倶楽部で雄輔さんにお世話になった方達も私と同じお気持ちではないかと思います。
雄輔さんと私がチュークで出会ったのはもう40年近く前のことですね。
しかもそれはシャークアイランドでの事でした。
当時はまだ、チュークを訪れる人は少なく、どうしたら日本の皆さんに来てもらえるだろうか・・・と、いつも考えていました。そしてその頃の私の脳裏に、「サメとサンゴと無人島」と言うアイデアが浮かんでいました。シャークアイランドはまさにその三拍子そろった無人島だったのです。そんな矢先に水中カメラマン・吉野雄輔が現れました。私達がシャークアイランドで出会ったのは正に神の采配とでも言うべき事でしょう。このシャークアイランドを出発点として、プサモエ島、パラダイスアイランド、ファナンナン島(現・ジープ島)や様々な水中写真等など、、、雄輔さんは数多くのチュークの海の名作を世に送り出してくれました。その頃、バブルの波に乗り “ユウスケの写真”の魅力にとりつかれた数多くのダイバー達が、ダイビング雑誌を片手にチュークを訪れました。
かつて、私が雄輔さんとチュークの海を潜りまわっていた頃、私の頭の中には、通常のポイントの他に、“ユウスケポイント”というのがありました。南の海に行けば、綺麗なサンゴや無人島はどこにでも沢山あります。問題はそのサンゴや無人島を取り巻く環境、場所、そして刻々と変化するその時々の状況です。これをどう演出するかが勝負でした。
この“別嬪さん”をどう撮ってもらうか。この別嬪さんをもっと“別嬪さん”に見せるにはどうしたらいいか。
ガイドの裏話をすればキリがありませんが、雄輔さんと一緒に仕事をした時間は私の人生の宝物です。とても勉強になりましたし、とても楽しかったです。
そして、雄輔さんをガイドする私の中で「海のガイド」としてのスキルがどんどん上達していったのを覚えています。
そして雄輔さんから『なにか書いてみないか!』『気取らなくてもいい、地で行ってくれ』と言うお言葉を頂き、豪海倶楽部に誘って頂いた事につきましても、心から感謝申し上げます。チュークの事を投稿させて頂いたのも嬉しく楽しい思い出です。
生まれたばかりの無人島、海底に消え去り復活した無人島、別嬪さんの無人島・・・、かつて雄輔さんが思い描いた無人島達が、今もチュークの海で雄輔さんをお待ちしています。
お二人の益々のご健勝を、南の島からお祈り申し上げます。
キャプテン・ポコ、こと、末永卓幸