南国通信 楽園からのらくがき 豪海倶楽部  

内湾マクロ

今年の夏は荒れる日が多いですねー。

そのために内湾を潜る機会が多くなってますが、そんな荒れたコンディションで代替的に潜るのではなく、どのポイントを差し置いても潜りたかった、ある内湾ポイントに先日やっと行ってきました。

ミクロネシアで2番目に大きな島であるバベルダオブ島の一角にあるこのポイント、他のポイントと際立って異なる特徴は砂が黒っぽいため魚の体色が濃いのです。

これはナカモトイロワケハゼ。

コロール周辺でも環境条件さえ合えばどこにでも山ほどいる普通種ですが、これほど色合いがはっきりしている個体は稀です。

こっちはカスリハゼspの黄化個体。

コロール周辺では子供の黄化個体はたまに見ますが、このサイズになっても黄色いのは見たことないです。

コロール周辺のロックアイランドの砂の色は白であるのに対して、近くにマングローブが多く、小規模ながらいくつも河川があるバベルダオブは、砂の色だけでなく環境もコロール周辺とは異なっているため生物層が豊か。そんなバベルダオブの特徴を凝縮したようなポイントなのですが、実際潜ってみてビックリ。ラグーン内のくせにコウリンハナダイとかいるし、アカシマシラヒゲエビがまるでサラサエビ並みに集まっていて、その中にホワイトソックスが混じってたりと、今までに見た事のないシチュエーションばかり。

これまであちこちポイント調査に行って、なんとなくパラオの水中環境の一通りのパターンを見たつもりでいましたが、とんでもないですね。噂には聞いていたけど実際は想像以上。

環境的に見てペリリュー周辺では、残念ながらここまでのクオリティーの内湾ポイントは存在しないでしょう。もうすぐペリリューのシーズンが始まってしまうので、内湾マクロはしばらくお預けですね。来シーズンは自分たちの手でバベルダオブでいい場所探さないとな・・・。

ちなみに今回潜ったのはサザンマリンダイバーズさんのオリジナルポイントでした。

案内してくれた拓ちゃん、ありがとう!


遠藤
遠藤 学

1973年生まれの東京人

学生時代に所属していたダイビング部のOBである現オーナーにサラリーマン時代の1/8の年俸でヘッドハンティングされ、パラオに移り住んで早9年目。

七色の技を繰り出す怪しいガイドで独自の地位を築くも、年々ハードルが高くなるお客様のリクエストに応えるため日々技の開発にいそしんでいる。

次の目標はバショウカジキ。うまく魚が技に反応すると「来た〜」と、言うより「食ったぁ〜」と叫んでしまう釣りバカでもある。

ミクロネシア・パラオ

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