ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ | 豪海倶楽部 |
ヘビギンポ偏愛(15) [ヘビベース♪] そうそう。。。言い忘れていましたが、今年初めにヘビギンポのデータベース「ヘビベース!」をリニューアルしました! 僕が屋久島でダイビングサービスを始める1年ほど前から始めた「ヘビベース!」も早5年を迎え、写真の投稿枚数も400枚を突破した。おかげ様でいろいろなヘビギンポの写真を見ているうちに、ヘビギンポを見る目がおおいに養われ、ヘビギンポにもかなり多くの種類がいる事が分ってきた。 ところが最近、投稿される写真の数が減りつつある。。。 もしかして、綺麗な写真じゃないとダメだとか思っていませんか?。 「綺麗な写真が撮れたら送るね〜」 そう言ってくれる方も多いのだが、別にフォトジェニックじゃなくていいですよ〜!むしろ、構図を考えたフォトジェニックな写真よりもパンフォーカス&日の丸構図&横位置写真の方がベストです。。。(笑)少しでも細部がわかるようにトリミングはバリバリ行ってください。周辺環境を入れた写真である必要はまったく無く、それは文字データで教えてください。「ヘビベース!」はフォトギャラリーではないので。。。 また、珍しい種類じゃないとダメだとかすでに沢山登録されている種類は要らないのでは?という勘違いもあるのかもしれない。 ヘビギンポの仲間は状況や環境、そして地域によって様々な体色が見られます。なので同じ種類でも、できるだけ多くの写真が必要となります。そんな中から最近では「これって別種では。。。?(-_-;)」というものも出始めています。 みんなで使えるヘビギンポ図鑑&データベースを目指しています。ご協力、お願いしま〜す! 【コクテンニセヘビギンポ】 ヘビギンポ科は大きく別けるとヘビギンポの仲間とニセヘビギンポの仲間に別れる。前者は第一背ビレの棘の数が3本、後者は4本というのが特徴で、これは肉眼でも十分わかるし、写真を撮れば一目瞭然だ。 4本だったら「偽(ニセ)ヘビギンポ」と完全に偽者扱いをされてしまっているが(笑)、これもヘビギンポ科に属する立派なヘビギンポだ。 「3本とか4本とかって。。。何か難しそう。。。」 という方、ご安心を。。。 この仲間に属するのは今のところ日本ではたった2種類が知られるのみで、しかも共に普段は岩穴の奥深くや亀裂の中にいて、あまり目立つことのないヘビギンポなのだ。つまり、浅場の岩の上や側面で普通にみかけるヘビギンポは、たいていヘビギンポの仲間なので。。。 これが通常時の体色。見ての通りとても地味なので、初めてその婚姻色を見た時はビックリした。 普段から穴の奥深くや洞窟の中などにいるため、その産卵シーンを見るのはなかなか難しい。よってオスの婚姻色を撮るチャンスはなかなかないのだけど、運よく浅い窪みの中で産卵中のペアを見る事ができた! 婚姻色のオスは普段の地味な姿からは想像できないほど派手だった。背ビレは真っ赤で、それ以外のヒレはトラ縞!! さすがにメスの前ではなかなかの伊達男ではないか。。。! ヘビベース! - Triple-Fins Photo DataBase |
原崎 森(しげる) 1970年8月26日生まれ 山梨県出身 八丈島から屋久島へ。。。 巨木と苔の深〜い森を抱える島で、あえて海に潜る。 鹿児島県・屋久島 屋久島ダイビングサービス 「森と海」 〒891-4205 鹿児島県熊毛郡屋久島町 宮之浦1559-1 Tel&Fax:0997-49-1260 http://mori-umi.net/ info@mori-umi.net HARAZAKI.NET http://harazaki.net/ |