ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

Kissのその後

もう2月も終わろうとしていると言うのに、せっかく買った一眼デジカメを海にあまり連れて行けない日が続いています。いろいろとタイミングが合わなくて。ほんの数回ですが、それでも買い換えて良かった〜と思えることが、いくつもありました。

月並みですが、1つ目は1ダイブで何枚も撮れること。そんなにたくさんじゃなくて良いんです。私の場合、70枚くらい撮れれば良いみたい。いつも36枚撮りきった後で、何か撮りたいものが出てくる。こんなことなら、さっきのあれ、撮らなきゃ良かった…なんて悔しい思いをしなくて済みます。2つ目はその逆。1ダイブで、あまり撮りたいものが無ければ、いつでもやめちゃって構わない。潜水時間もある程度長くなり、そろそろトイレにも行きたいのに、フィルムがあと8枚残ってる…えーん、どうしよう!? と、おろおろすることが無くなりました。この2点は、まあ予想通りの感想。

もう1つ、全然期待していなかったことがあります。それは銀塩で撮っていた時と比べて背景が明るく撮れるということ。これは、どうしてなんでしょう??(何気なく質問してる・・・)

銀塩で撮っている頃は、基本的にフィルムはISO50、シャッタースピードは60分の1、ストロボはYS120をフル発光、絞りは被写体との距離に合わせて変えていました。しかし、この設定だと、被写体はきれいに撮れても、その背景がとても暗くなってしまう場合があるんです。特に中層を泳ぎ回るタイプの魚の場合、本当ならシャッタースピードをもっと早くしたいのですが、それだと背景が真っ黒になってしまいます。そこでシャッタースピードを少し遅めにするのですが、あまり遅くし過ぎると被写体がぶれてしまう。

ところが、デジカメにしてから撮った作品は、結構私好みの明るさになってくれてるんですよ。そりゃあ、後からフォトショップでいじってるからじゃないの?って思われるかも知れませんが、それは銀塩の時にだってフィルムスキャンした後いじってたんだから、同じです。カメラの設定は、ISO100にしてあります。シャッタースピードは125分の1。ストロボはD2000のTTLを使うようになったので、絞りはその時の気分で変えています。銀塩の頃と比べると少し開き気味ですが、これは使用レンズ105mmだったのが60mmに変わったせいもあります。ISOが50から100に変わったことが、そんなに影響してるとは思えないんですが…。逆に、背景を黒ぬきにしたい時はどうしたら良いんだろう??なんて思ったりして。

写真は冬によく見られるツマジロオコゼ。自分は覚えていなくても、カメラがデータをちゃんと記録しておいてくれるところもデジカメの良いところ。ISO100、シャッタースピード125分の1、絞りはf3.2で撮ったらしい…。撮った日付は1月26日の午後3時48分37秒!!

この日、さんざんツマジロオコゼやタツノイトコを撮影した後、「何じゃこりゃあ!?」と見たことも無い魚が現れました。「もしかして、まさか、オオカミウオの幼魚!?」と思った私は、とりあえず図鑑的な頭から尻尾までピント合ってる横位置写真と、ちょっとキモカワイ風の写真を撮りまくり。銀塩だったら、とっくの昔にフィルムアウトしてたはず。1月26日の午後4時7分ジャストに、ISO100、シャッタースピード125分の1、絞りはf8で撮ったイボオコゼです。あまり喜ばれませんが、ちょっとレア物らしいっすよ。


水谷
水谷 知世

昭和40年代生まれ
兵庫県出身

一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談)

伊豆諸島・八丈島

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