ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ | 豪海倶楽部 |
年賀状 もう、年賀状の準備は始めましたか? 今年は丑年でした。 ずいぶんとたくさんのウミウシ写真の年賀状を頂きました。 人気だったのは、やはりピカチューでしょうか。元々人気者だし本当に形が牛の顔に似ていますもんね。あと、ブチウミウシ。これは、色が黒と白で、牛の体を連想させるから。 そもそも「ウミウシ」という名前が「海の牛」から来ていて、形が牛に似ているんですから、年賀状にピッタリでした。工夫すれば、ノンダイバーの人にだって「ほぉ、よくわからんけど、牛の顔に似ている」とわかってもらえそうでした。 しかし、お次は寅年ですよ。寅、虎、トラ…。 皆さん、どうします?? 海の中で「トラ」と付くものをネットで調べてみると、トラウツボ、トラフグ、トラフザメ、トラギス…など。どうも、あまり写真に撮ったことのないような魚ばかり。これからでも撮ろうと思えば間に合いそうなのは、トラウツボとトラギス。トラウツボは、色鮮やかで、おめでたい雰囲気もあります。多分、これが一番人気になることでしょう。 しかし、トラウツボ。 八丈では1ダイブで何匹も見られるほどの普通種なのに、写真のストックが1枚もありませんでした。で、慌てて撮りに行ってきました。即席で作ってみましたが、こんな感じでしょうか。ガオーッと口を開いたところなら、少しは虎を連想できますか? 相手がノンダイバーなら、ちょっと説明文を入れておかないとわからないでしょうね。 トラギスも、南方系のサンゴトラギスやハワイトラギスなら色が紅白ですから、お祝いムードがないこともありません。ただし、全く虎を連想させないんですよね。例え相手がダイバーだったとしても、説明文を入れておかないと、なぜこの魚を選んだのかがわかってもらえなさそうな気がします。やっぱ、却下かしら。 だいたい、虎と言えば、黄色と黒でしょう? 「トラ」の二文字にこだわるのはや止めて、黄色と黒の生き物で考えてみましょうか。これなら、ずいぶんといろいろいます。八丈では、まずテングダイ。続いて、おなじみのミギマキやチョウチョウウオ。小さい魚が好みでしたら、ヌノサラシ、フタスジタマガシラの幼魚。悪くはないけど、どうも華やかさやに欠けますねぇ。ヒレナガスズメの幼魚なら絵になるでしょうか? 貝の仲間で良ければ、「トラ」の二文字が付いて、本当に虎模様の「トラフケボリダカラ」がいます。こちらは、説明しなくても黄色と黒の縞模様で「あー、虎を連想させようとしているんだな」と思われるでしょうし、赤いフトヤギに付いていたりするので、華やかなイメージを出すこともできそう。 さぁ、来年はもうすぐそこです。 皆さんからは、どんな年賀状が頂けるのかしら? 楽しみに待ってますからね〜。 PS. |
水谷 知世 昭和40年代生まれ 兵庫県出身 一見、負けず嫌いで男勝りというイメージだが、実は繊細な女性らしい一面を持つ、頭の回転はレグルス一番!!の頼もしい存在である。(レグルス親方・談) 伊豆諸島・八丈島 レグルスダイビング 〒100-1511 東京都八丈島八丈町三根1364-1 Tel/Fax:04996-2-3539 http://www.edit.ne.jp/˜regulus |