ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ | 豪海倶楽部 |
第十二話 サイパンでもマッド? 次なるマッドサイトは、「なっ!、なぬ〜???」と言う、意外な場所かも知れない。サイとパンダを組合わせて、強引なキャンペーンを成功させたサイパンだ!(笑) ここにも、変態(僕らの業界では、褒め言葉ですから)としか言い様のないガイド&海洋写真家がいるのだ。MOCダイブセンターのオーナーであるHIROさんである。しかも、この時は“マンタの伊藤”の代名詞で知られる伊藤 隆さんのお伴で、サイパンに行った時だった。狙いは、マダラトビエイの群れ! 流石に、伊藤さんの登場する状況だけに、マダラトビエイの集まり具合も良く、中3日の滞在にもかかわらず、合計6本もエイポイントに行ってしまった(笑)。 初めは、直に飽きてしまうだろうと伊藤さん以外の人は、誰しも考えていたが、本数を重ねても一向に飽きる気配なし! しかも、潜れば、潜る程にいろいろな生態が見隠れしてくるのだ。あんなに間近で、しかも数多くのマダラトビエイが見れる場所は、世界広しとはいえ、ここのポイントでしか考えられない。「うちにもこんなポイント欲しいな〜?」が2人の率直な感想である。 しかし、サイパンを広く楽しみたい自分としては、端々に他のポイントのリクエストを入れ、その中でも特に気になっていた“マッドベイ”に潜ってみた。HIROさんからは、メールでサイパンにもマッドポイントはあるのだ!三保の専売特許じゃないよ〜ん、と聞いていたので、期待で胸が高鳴りました。 サルハゼの仲間に代表されるヘンテコな生き物との対面を果し、普段のサイパンで得られる感動とは、また別の意味で満足のいくダイビングが出来たのであった。最大水深が3mって言うのもヘルシーでしょ?(笑)何か、人間の生活に密着したような感覚を覚えるドロの住人達は、素晴しいミクロネシアの透明度を誇るサイパンでも殊の外、愛おしく感じる。いきなり海外で出会った、旧友のように。以前、タナパクに潜った時よりも、生物を身近にかんじましたね?え?透明度が三保に近いからだって?(笑)そうかも知れない! ☆☆& (^-^)(^-^)(^-^)(^-^) 画像は、マッドポイントに生息するヒメサルハゼとイーグルレイシティのマダラトビエイです。みなさんは、どちらが好きですか?(苦笑) |
鉄 多加志 1965年生まれ 清水出身 生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。 通称「視界不良の魔術師」 静岡・三保 ダイバーズ・プロ アイアン 〒424-0902 静岡市清水区折戸2-12-18 Tel:0543-34-0988 Divers Pro IRON blog.goo.ne.jp/under-w blog.livedoor.jp/diverspro_iron ameblo.jp/g-iron iron@if-n.ne.jp |