ガイドのつぶやき 海辺のエッセイ 豪海倶楽部  

シリーズ「ガイドにできること」

新しいシリーズの始まりです。

シリーズ第4弾は、自分が仕事としているガイドに関して書いてみました。職域やガイドとして、時には多角的に海に関わる自分のスタンスが伝えられたら良いなぁ〜?と思い、執筆をします。お楽しみに。

第一話 ガイドっていうけど(前編)

沢山の著名!ガイドが名を連ねる「豪海ライターズ」の中で、このアプローチで話しをするのは、かなり気を遣いますが、次のテーマに移行する段で、話しが宙に浮いてしまい、ある程度まで書き溜めたものを公開することができなくなってしまいました。半月ほど腕組みをしながらの生活が続き、考えあぐねるある日、天啓の如く決まりました。そうなると、まるで書く事が予め決められていた様に何の迷いも無くシチュエーションが頭の中で展開します。著名な作家先生が、同じ様にテーマが決定すると、文章が降り注ぐ様に、あるいは泉の様に湧き出ると申しますが、僕の場合は文章化すべき情景が次々と出て来ます。その情景を文字にしているのが、このコラムのシリーズなのです。

写真を撮ったり、文章を書いたり、時には講演をしたり、自分の生活している海を広く伝えるためには、いろいろな方法を使います。基本は、フィールドでゲストをご案内することですが、根っこの部分では「自分の海」あるいは、自分が愛する海の表現だと思っていますので、何処までが自分の仕事の領域なのか?分からなくなることも多々あります。特に最近は、食品というか食材(もちろん、海の物に限定していますが)の生産、商品化、販売にも力を入れ始めたので、いぃ加減に「このへんにシトいたるわぁ〜」と区切りをつけなければイケないと感じ始めています。(笑)

さて、ガイドと聞くと、真っ先に思い浮かべるのは「バスガイド」さん、ではないでしょうか?乗り物を使わないという観点では、山岳ガイドが僕らの仕事に一番近い様に感じます。乗り物が付随する場合は、ガイドと言うよりも「添乗員」の方が耳障りがないようにも思えます。グルメガイドやテレビガイドなどリスクを伴わない案内(この場合は、本ですけど)の対極にレジャーと言うオブラートに包まれたリスキーな世界のガイドが存在します。何十年か後には、おそらく「月面ガイド」のように、最もリスキーな宇宙を案内するガイドも出てくるのではないでしょうか?2億円もする宇宙服に比べれば、水中の生命維持装置であるダイビング器材なんて、どんなに高くても数百万ですから、比較対照が見た事も無い数字になってくると、ちょっと安心してリブリーザーとか買っちゃいそうですけど...。ある意味では、リスクと器材の金額は比例するのかも知れませんね。

画像は、6月14日に清水テルサで行なわれた
「海にできること 海でできること」
アイアン創立30年記念講演会の一幕です。

ちなみに、UMAの古菅会長の講演の模様です。


鉄
鉄 多加志

1965年生まれ
清水出身

生まれ育った環境が、都市部?の港湾地域に近く、マッドな環境には滅法強く、泥地に生息する生物を中心に指標軸が組み立てられている(笑)この業界では、数少ない芸術系の大学出身で写真やビデオによって、生物の同定や生態観察を行う。

通称「視界不良の魔術師」
静岡・三保

ダイバーズ・プロ
アイアン

〒424-0902
静岡市清水区折戸2-12-18
Tel:0543-34-0988

Divers Pro IRON
blog.goo.ne.jp/under-w
blog.livedoor.jp/diverspro_iron
ameblo.jp/g-iron
iron@if-n.ne.jp

アイアン
GROUP IRON
ORGANIC KELP